キアラ萌芽

キアラ萌芽

岐阜県立加納高校音楽科、名古屋音楽大学器楽科卒。ピアノを柳原幸子、矢島勝、チェンバロを本間みち代、グラツィエラ・リベラ各氏に師事。
2000年、東京芸術劇場での豊島区芸術祭参加コンサートにチェンバロ奏者として出演。01年、同芸術祭で「チェンバロが奏でるイタリア中世の面影」を企画・主演。02年、イタリア・ジェノバのパガニーニ・コンセルバトワールで「17・18世紀チェンバロ作品の優秀演奏者」の認定を受ける。
同地のマルチェリーネ修道院創立200周年記念式典に招かれ、チェンバロコンサートを開く。03年、長野市の古刹・長谷寺でチェンバロコンサートを開く。サントリーホールでの日本チター協会主催チャリティーコンサートに賛助出演。04年、上智大ロヨラハウス、05年、横浜市のカトリック教会でのコンサート「聖フランシスコへの祈り」で、イタリア中世の祈りの歌「ラウダ」を紹介。


ジェノバの聖キアラ教会などでコンサートを開催。アッシジツアーを主宰し、06年、08年、12年、アッシジ聖フランシスコ聖堂のミサでコーラスと共に献唱。11年、国際ソロプチミストにて会歌を歌唱、表千家不白流家元披露パーティーにてチェンバロ演奏。日本福音ルーテル藤が丘教会主催クリスマスコンサートにてチェンバロコンサート。02~12年、都内でキアラ萌芽弾き語りコンサート」を開く。13年、日本同盟キリスト教団恋ヶ窪教会主催コンサートでチェンバロコンサートを開く。同年、懇親・交流を主な目的とした「アッシジ会」を立ち上げる。
17年、東京カテドラル聖マリア大聖堂におけるコンサート「アッシジの風に抱かれ」を企画、出演。18年、ローマ・サンタマリアデリアンジェリ教会のミサにおいて、主宰するコーラスと共に献唱。21年10月、浜離宮朝日ホールにおける『「平和の祈り」を今にGLORIA』を企画。洗礼名は「キアラCHIARA」。「キアラ音楽教室」を主宰。個人レッスンの他、イタリア語の聖歌を歌うコーラスグループ「キアラエアンジェリ」を主宰する。

キアラ萌芽

キアラの活動いろいろ

2021年10月

 

10月5日、キアラ萌芽が代表を務める「アッシジ会」主催のコンサートが浜離宮朝日ホールで開かれました。

「平和の祈りを今に GLORIA 」Preghiera di pace ad Assisi GLORIA と題し、イタリア大使館とイタリア政府観光局の後援のもと、大成功をおさめました。指揮者に藤川大晃さん、合唱はキアラエアンジェリとPACE合唱団、ソリストに星川美保子さんと中島郁子さん、若き才能を代表して老川鈴唄さんと共にコンサートを作り上げました。キアラ萌芽はチェンバロ奏者として、バッハのチェンバロ協奏曲1番を演奏しました。最後に出演者全員で、このコンサートのテーマとなる「フランシスコの平和の祈り」を歌い、多くの感動を得ることができました。

  • 第23回発表会

2018年7月

ローマ・アッシジツアー

2018年6月のアッシジツアーでは、ローマのサンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会のミサで献唱する機会をいただきました。しかもオルガン奏楽は、ヴァチカンのオルガニストでいらっしゃる、マエストロ・フェデリコ・ヴァッリーニで感激しました。この教会は、16世紀、時の教皇がミケランジェロに命じて造らせた教会です。3・4世紀の古代ローマ遺跡である浴場跡であった部分を巧みに改修し、教会建築に仕立てたという、独特の歴史を有しています。外見はオンボロ教会に見えるのに、内部は優雅で、現在国が所有し、国葬も行われる格調高い教会なんです。

  • 2018年ローマ・アッシジ・分銅写真
  • 2018年ローマ・アッシジ・分銅写真

ローマで感激の献唱 枢機卿6名参列のミサ

私達は、ローマの歴史あるサンタ マリア デリ アンジェリ教会(S.M.D.A教会)の司祭室で、ミサが始まるのを祈りつつもドキドキしながら待っていました。2018年6月10日午前10時前のことです。

この教会は16世紀、時の教皇ピオ4世が、86歳になろうとするミケランジェロに命じて、古代ローマ時代のディオクレティアヌス帝浴場跡に造らせました。外見は古くていかめしいですが、内部は優雅で荘厳です。現在は国が所有し、国葬も行われる格式高い教会として、ローマでは知られています。

  • S.M.D.A教会 外観
    S.M.D.A教会 外観
  • 教会内部
    教会内部
  • 教会内部
    教会内部

待つこと間もなく教会信者の方が、祭壇に通じるドアを開けて、私達を聖歌隊席に案内してくださいました。コンサートでいえば、楽屋から舞台の袖を通ってステージに出る感じなのですが、身体に感じる緊張と喜びがコンサートとは全く違います。会衆席とは隔たり、司祭とオルガニストと聖歌隊しか入れない、特別なゾーンに足を踏み入れた感じです。自然に「神様、この場に居させてくださってありがとうございます。私達に力をください!守ってください!導いてください!」と、祈りが込み上げてきました。

10時半、私達が入祭唱「Cieli e terra nuova」を歌い出すと、カンカンとミサの始まりを知らせる鐘が鳴り、同時に、中央から枢機卿が祭壇に上がって来られました。祭服はグリーン、円形の帽子カロッタは緋色。なんと美しい光景でしょう。

10時半、私達が入祭唱「Cieli e terra nuova」を歌い出すと、カンカンとミサの始まりを知らせる鐘が鳴り、同時に、中央から枢機卿が祭壇に上がって来られました。祭服はグリーン、円形の帽子カロッタは緋色。なんと美しい光景でしょう。

実はこのミサ、私達にとっては、神様からのプレゼントとも言うべきものでした。偶然?この日にイタリア北部の枢機卿が6名も参列されたのです(イタリア全土で枢機卿は30名とか)。いつにも増しておごそかな雰囲気の中で、執り行われました。

もう一つ感激したのは、この日、ヴァチカンのオルガニストであるマエストロ・フェデリコ・ヴァッリーニが奏楽を務めてくださったことです。このマエストロ・フェデリコ、演奏がすばらしいのはもちろんのこと、笑顔と温かい心配りで、ミサの間、私達がどう動けば、どこで歌えば良いかを的確に指示してくださいました。そして、イケメン。現地ガイドのオリヴィアこと畑千登世さんの助けもあって、滞りなく献唱することができました。

アレルヤ唱を高らかに歌った後、奉納唱は、司祭のリクエストだったシューベルトのアヴェマリアの二重唱。私は佐々木英理さんと一緒に、ミケランジェロが描いたであろう天井画に私達の声が届くように、そして天使達が神様のもとに私達の歌を運んでくれるようにと願いながら、一生懸命歌いました。聖体拝領唱「Come unico Pane」は、会衆からも声が聴こえ、一体感で胸が熱くなりました。

言葉を交わさなくても、この場にいるすべての人がつながっている、平安な気持ち。ミサは、今風でいうところの「会場一体型」で、みんなで作り上げるものなのだ、神様への感謝を捧げつつ、みんなでその時間を共有するものなのだ、と改めて感じ入りました。

私達の一押しレパートリーである「Fratello sole sorella luna」を歌う中、枢機卿がお1人お1人退場されました。その時に私達に向かって、ある方は笑顔、ある方は親指立ててグー!ある方はバイバイ。私も調子に乗って、グー!と返しました。

献唱したのは、瀬田教会の滝澤鳰子さん、渡邉茜さん、小野牧子さん、佐々木英理さん、松本真理奈さん、藤が丘教会の長岡義禮さんら16名でした。他8名の仲間は会衆席から応援し、見守り、ビデオや写真を撮ったりしてくれて、この特別なミサを記録として残すこともできました(残念ながら、ネット配信はできません)。

歌った曲は次の通りです。

・入祭唱  
Cieli e terra nuova
・アレルヤ唱
Alleluia
・奉納唱  
Guarda questa offerta
佐々木&矢野の二重唱  シューベルト の「Ave Maria」
・感謝の賛歌
Santo
・聖体拝領 
Come Unico Pane
・閉祭唱  
Salve Regina Fratello Sole, Sorella Luna
  • 献唱が終わって
    献唱が終わって
  • 枢機卿によるメッセージ
    枢機卿によるメッセージ
  • ミサ後、ヴァチカンのオルガニストと
    ミサ後、ヴァチカンのオルガニストと
  • 前日のリハーサル
    前日のリハーサル

2017年11月

コンサート「アッシジの風に抱かれ」

1年がかりで準備を進めて来たコンサート「アッシジの風に抱かれ」もお蔭様で300名を越す方にご来場いただくことができました。ご来場いただきましたお客様、共に準備を手伝っていただいた皆様に心より御礼申し上げます。
今回のコンサートで、私が表現したかった「アッシジのミサ」「平和の祈り」「一人一人の平安な心」をイタリア人神父様ならびに、皆様のご協力により実現することができとても嬉しく思います。
少し普通のコンサートとは違うステージでしたが、終演直後から多くの方から嬉しい反響もいただくことができ、本当に皆様ありがとうございました。

2015年11月

第4回「アッシジ会」を東京・池袋の「イタリア食堂ミラネーゼ」で催しました。

「アッシジ会」は、アッシジに関心のある人を中心に、そうでない人も募って、毎年11月の最終土曜日に集まって、飲み、食べ、歌い、語らうという親睦会です。
お酒の飲めない私の音頭とりなので、果たして続けられるかどうか不安でしたが、4回目にして、レストランを借切って開催できるまでに成長しました。

2015年6月

ドイツの現地紙にも大きく掲載されました。
教会の前で記念撮影。みんな最高の笑顔でした。

キアラエアンジェリはドイツ・デュースブルグの聖ユーベルトュス教会を訪問。「夏の祭典」で聖歌隊の皆さんと親しく交流しました。教会の方たちから温かいおもてなしを受け、イタリア語ミサ曲「Santo」「Canto per Cristo」などを歌いました。
聖歌隊の指導者は、権威ある教会音楽家S.グラーザー氏。私たちも氏のパイプオルガン伴奏で歌えたことに、とても感激しました。
手づくりのお料理と生ビールのパーティーの後は、教会の前で記念撮影。みんな最高の笑顔でした。「今度は日本で会いましょう」と言って別れました。
この祭典の模様は、ドイツの現地紙にも大きく掲載されました。

2014年7月

ドイツの現地紙にも大きく掲載されました。

イタリア・アッシジの聖アンドレア修道院へ「アッシジ会」としてサクラの苗木を贈り、中庭に植樹しました。
この修道院には、1996年以来、毎年のようにお世話になっています。
植樹にサクラを選んだのは、私がイタリアでのチェンバロコンサートの際、必ず最後に「さくらさくら」を弾き語りしていたからです。修道院お抱えの庭師が「来年、サクランボが生るよ」と言ってくれました。
イタリアでは、サクラと言えば日本の八重桜のような花で、実が生るそうです。

2013年6月

ドイツの現地紙にも大きく掲載されました。

アッシジの世界遺産・聖フランシスコ教会上部聖堂での日曜ミサで、「グローリア」「アレルヤ」など数曲を献唱しました。イタリアのミサでよく歌われる曲なので、参列の多くの人たちにも唱和していただき、教会全体が一体感に包まれ感激しました。
献唱は、その時が3度目。キアラエアンジェリのみんなは晴れがましい緊張の中、一生懸命歌いました。
上部聖堂には、ジョットの「小鳥に説教をするフランシスコ」など多くの壁画が描かれており、中世時代に身を置いているような雰囲気でした。

2003年5月

ドイツの現地紙にも大きく掲載されました。

長野市にある古刹・長谷寺でチェンバロコンサートを開きました。本堂の畳に座って聴いていただくという、寺院ならではのコンサート。チェンバロの音色が木造の建物に吸い込まれ、優しい独特の雰囲気を醸し出しました。最後に、みんなで「信濃の国」を合唱しました。
このコンサートのことは、地元の朝日新聞、信濃毎日新聞に取り上げられました。わざわざ東京から聴きに来られた方もいらっしゃいました。翌年には改めて貸切バスで「長野ツアー」を企画、みんなで長野市に1泊し、善光寺、小布施、戸隠、志賀高原などを巡りました。
長野とアッシジは緑に囲まれた内陸で、高冷な気候風土であるところから、避暑地としての歴史があるなどの共通点があります。

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